『恋の仮晶』イヤリング・ピアス

正しく愛したかった



弓矢をモチーフにしたイヤリング・ピアスです。勇ましい弓矢のモチーフにピンク色のスワロフスキーとガラスストーンが輝きながら揺れ、華やかな雰囲気をもたらします。慎ましさと存在感を両立するサイズ感も魅力の一つです。


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心に化け物を飼っている。恋の形をしたもの。かつて、恋だったもの。

私だけのものでいてほしい。私の思う通りのあなたでいてほしい。最初はほんの小さな、小さな綻びだったはずだった。それは飛び散ったインクの染みのように、無理に擦って落とそうとするほどに、滲んで広がっては取り返しがつかなくなる。

独占欲に、支配欲。誰もが心に飼っている。ただその柔らかい毛皮に隠した鋭い爪や牙を忘れて、抗えなくなるまで大きく育て上げてしまうか、求めるままに甘やかすことなく、きちんと躾けることが出来るかは自分次第だ。

傷つけたいわけじゃなかった。ただ私の求めるものが、傷つけずには手に入れられないまでに大きく育ちすぎてしまった。本当は、正しく愛したかった。

これだけ醜く変わり果てて、何か別のものと成り果ててなお、その姿だけは今も恋の形をしているのが憎らしい。私は真っ直ぐに構えた弓を引き絞り、かつて恋だったその化け物に向け解き放った。